伝統と現代の融合:ミャオ族美神「仰阿莎」キャラクターデザイン発表

2017年12月3日、『仰阿莎二次元キャラクターデザイン発表会及び剣河観光発展フォーラム』が貴陽中天凱悦ホテルにて行われました。貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州剣河県県委員会と県政府にによって開催されたこの発表会で、ミャオ族美神「仰阿莎」の二次元キャラクターが発表されました。中国の少数民族伝説の登場人物を二次元キャラクターにした前例はこれまでありませんでした。これは当地の優秀な民族文化要素をベースに、ブランドとファッションを融合する創作的な活動です。

“仰阿莎”はミャオ族人の美神です。数千年間、貴州省清水江剣河県の地域でずっと語り継がれている“仰阿莎”の美しい伝説の神話です。“仰阿莎”はミャオ族人による愛情への賞美と生命への賞賛の象徴です。2008年、“仰阿莎”は中国の無形文化遺産に選ばれました。

今回のキャラクターデザインのため、上海アルチゼン社がコンテストを主催しました。約100点の応募がある中、五次にわたる審査により、最終的なキャラクターが決定しました。上海アルチゼンのCSO・鈴木浩之が制作のフローとイメージを詳しく解説しました。

今回発表された“仰阿莎”の二次元キャラクターには美しいミャオ族文化がちりばめられています。銀製の牛の角・紅繍・錫繡の模様などが剣河ミャオ族の特徴であり、“仰阿莎”の賢さと、母性・美徳・神性などの要素が十二分に表現されています。色彩感覚も極めて優れており、「多彩な貴州」の「多彩」を視覚的なインパクトを持ちつつ表現しています。

今後このキャラクターを、ライセンスビジネスも視野に入れつつグッズ展開や漫画・ノベル・アニメーション・ドラマなど、いろいろな領域で活用する予定です。“仰阿莎”を世界中で知られる一流の民族オリジナルIPにすることを目指しています。

長い間、中国の少数民族地区の観光発展理念は自然や民族風情と民族特色のある特産品を主としてきており、ビジネスを重視していませんでした。特産品は見かけの記念品であり民族文化精神の薄いものでした。

今回剣河県が、文化に基づきつつも二次元という形にした手法で、「中身のある」記念品を作り出すことができました。民族文化とファッションがインタラクティブに融合し、民族地区文化建設の原動力となりました。

剣河は中国の過疎貧困県で貴州省扶貧開発プロジェクトの重点地域のひとつです。貴州省の一番大きなダム移民県として、この数年県委員会と県政府が「民族のモダナイズ、モダンの民族化」を理念として、「エコロジーを基本理念としながら発展し貧困から脱出する」を目標とし「自然と文化を大切にする」という方針を打ち出しました。民族文化の「豊富な宝蔵」から、“仰阿莎”のイメージを更に豊かにし、キャラクターの価値を最大限に引き出します。民族文化のPRだけでなく、地区観光文化産業の発展により、中国で最も貧しい地域と言われた貴州省の土地と人々が豊かになれることを目指しています。

アルチゼン特任アートディレクター… - >>